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沙羅双樹の花のブログ

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組織の中で歯車として生きるのも「一つの生き方」だけど

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「報道されない警察とマスコミの腐敗」を読破した。
 
 
 

 
 
 
中々まとまった時間が取れない中、どうしても読みたい本が手元に溜まってきたのだが、
その中の一冊がジャーナリスト寺澤有さんが書かれたこの本である。
その前に「ポチの告白」なる映画を観ていない私としたら、この本は理解できる範疇を
越えてはいるが、「ポチの告白」のストーリー&キャストを読み、映画監督の高橋玄さんの
お話を伺うに従って恐ろしい現実と対峙せざるを得ない心境に至った。
 
登場人物を書き出しながら映画を想像していた。
最初の2頁で主な9人の人物が登場する訳だが、メモ書きのお陰でストーリーがすんなり
頭に入った。本書はこの映画の感想をインタビュー形式で載せているが
初めて聞くお話もあり興味深く読み入った。
 
寺澤さんの「事実を事実として受け止めることから進歩や改革は始まる。」
の言葉は、裏金問題を告発した元北海道警釧路方面本部長・原田宏二さんの
「謝ることから警察改革が始まる。」に合い通じるものがあり、まずは我々が警察の実態を
知ることから新しい風が吹くのであろうか!?と期待して読み進んだが、
そんな生易しい組織でないことは、原田さんや寺澤さんのシンポジウムを通して知っている。
 
高橋玄さんの「弱い者いじめをする奴ほど、強い者にはこびへつらう。」は
長いこと生きてきた私にも、実感として感じるものである。
弱い者、後ろ盾のない者、自分では何ともしがたい出生の者、
弱い個人が自分を守る唯一の手段は「強い者にこびへつらう。」ことは理解できる。
組織の中で漫然とでも生きていくことが、自分の生命や家族を守る術であるのだから。
高橋氏は日本人の国民性にも言及している。「日本人はどうして警察=正義の味方と考えるのか」

この言葉はキーワードとして次に引き継がれて行く。

原田宏二さんとは面識もあり、シンポジウムでもお話を伺っているので、北海道警だけではないが
警察のシステムとしての裏金問題についても、実態をある程度理解しているつもりである。
「ポチの告白」と稲葉事件をダブらせて語っておられたが、警察庁長官でも裏金はなくせない・・・
暗澹たる思いに駆られた。今でもそう思っておられるのであろうか?少しは改善されたのだろうか?

さて、この本には愛媛県警の裏金作りを告白した仙波敏郎さんも名を連ねている。
現職中一度も偽造領収書を書かなかった仙波さんの常識は、警察内では非常識な
行動であったのか。組織から抜けられなくなって悪事に手を染めるのは、それこそ
ヤクザの世界と同じ。組織を裏切らない仲間は徹底的に守るが、組織の悪を表沙汰に
すればどんな手段を使っても阻止する。「ポチの告白」では、警察がヤクザに頼んで
邪魔な人物を襲撃させる場面もあるが、そこまでは・・・と疑いの目で見ていた私だが
仙波さんのお話を伺うに従って、さもありなん。いや、警察がそこまでするものか・・・と
複雑な心境になった。

しかし先般読破した「恥さらし 悪徳刑事の告白」を読む限り、確かに警察と暴力団の癒着は
事実なのであろう。拳銃の摘発の代わりに覚醒剤を密輸したのは、北海道警察と函館税関
なのであるが、それもこれもヤクザとの取引の結果なのだから。

中盤、元朝日新聞編集委員・落合博実さんからは、警察とメディアの癒着のお話が続く。
3.11の大震災以来の政府・東電・記者クラブの癒着ぶりが目に余るのは事実であるが
ネット環境にない人にとって、新聞やテレビと言う既存メディアからの情報は唯一の
情報源である。実際パソコンに触れない限り、ネットからの情報をシャットアウトすれば、
深刻な状況は垣間見れない。日本経済然り、世界経済然り、原発事故などは既に
収束しているのであるから。東京でストロンチウムやプルトニウムが見つかった事実は知る術もない。

新聞などの紙媒体の影響力は実は今でも大きいのである。お年寄りは新聞しか見ないし
テレビもNHKニュースが中心。他局を回せばお笑い番組が人々の心に「安心感」を
植え付けている。天下泰平・・・知らぬが仏とはこの事か。

ジャーナリスト山岡俊介さんのお話も実に興味深いものである。
本当にフリーランスは命懸け!武富士の盗聴を黙殺した大手マスコミは、結局共犯者なのである。
津田哲也さんのお話では、事実を報道すると名誉毀損でジャーナリストが訴えられるとある。
言論の自由は何処へ行ったのか!?これでは報道は益々萎縮してしまう。

この本には警察ジャーナリストとして著名な黒木昭雄さんのお話も載っています。
無念の死からもう1年が過ぎてしまったが、黒木さんが望んでいらした取り調べの可視化は
遅々として進まず、逆に警察権力の拡大が図られている事に天国の黒木さんはどう思われて
いるのか、聞きたいところである。

原田宏二さんや寺澤有さん、清水勉弁護士のお話は、YouTubeにアップしてありますので
興味のある方は沙羅のYouTubeを覗いてみて下さいね。
 

沙羅のYouTube
http://www.youtube.com/user/sarasoujunohana
再生リスト「冤罪・取り調べの可視化関連」
http://www.youtube.com/playlist?list=PLDED55530DDEA2695&feature=view_all

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