Welcome to my blog

沙羅双樹の花のブログ

Article page

警察ジャーナリスト 黒木昭雄さんの遺作「神様でも間違う」

Category - 沙羅のTOP PAGE
 
 警察ジャーナリストの黒木昭雄さんの遺作「神様でも間違う」 読了!
 
 
 
 

 
 
 
 
 

中々読書時間が取れず、読むペースが遅いのですが、ようやく読み終えました。
フィクションの様な実話の様なサスペンスストーリーでしたが、まずは登場人物を把握。
 

 
主な登場人物は・・・

★山岡健介____警視庁警部(文京署) 
★楠木将隆____刑事 23歳 独身 母他界
★箕島律子____楠木の恋人
★箕島拓海____律子の兄
★松島ハマ____森川館の女将
大竹紗月____予備校生
★新城康之____大都新聞社会部記者 警察不祥事の記事を書いた
★菊山エリカ___ 捜査1課刑事
★白石美和____18歳 じょしこうせい 
★佐久間優____一級建築士 N&K建築事務所 律子の同僚
★樋口弥生____14歳 樋口真理子の娘
★八代徹_____特捜本部刑事部長
★内田結花____17歳 じょしこうせい (千代田外神田)
★松本大輔____特捜1課9係長
★平松英二____文京署鑑識課 巡査部長
★池田勝彦____警察庁情報管理課警部補
★北島大地____警察庁採用キャリア
★高畑菜摘____17歳 じょしこうせい (文京署管内)
★橋本隆三_____ゼウスを調べた
★濱本優治____(是有守・ゼウス)
 
 

多いけれど、この登場人物を頭に入れておかないと、ストーリーへの理解が進みません。
ストーリー的には、連続少女殺人事件が発生し、Nシステムと指紋により犯人として指名手配された
箕島拓海なる人物が実は巧妙に仕組まれた冤罪被害者であり、結局真犯人が分かるが、
一件落着の安堵感はなく、底知れぬ不安感が波紋の様に広がる怖い物語です。
ピンク字は連続殺人事件の被害者ですが、最後にどんでん返しもあります。

黒木昭雄さんの遺作と言う事で、とても楽しみにしていたのですが、
読み進むうちに何処かで見聞きしたような展開が・・・
そう、黒木さんが追い続けていた「岩手17歳少女殺人事件」を連想させるストーリーで
警察が懸賞金を掛けて指名手配している「小原さん」が、主人公の「箕島拓海」と重なって
しまうのです。岩手17歳少女殺人事件に関しては当ブログ内でも黒木さんの記事を転載
させて頂いていますが、詳細は黒木さんのブログを訪問なさって確認して下さいね。

この本で黒木さんが訴えたかった事は本のタイトルに表れている思う。
真実の追求と警察のメンツを秤にかけたら。。。
警察がそのメンツに拘れば、真実の追求はお座なりになるのか。
この本では、キャリアとノンキャリアの違いも漠然とではなく明確に分かって面白い。
警察組織の陰湿さも良く分かるし、組織防衛の為には一般人の生活や生命すら軽んじるのが
警察である事も良く分かる。何せ警察にとって警官以外は人ではないのだから。

黒木さんが登場人物に語らせた言葉の重みを考える。
P.77 「指紋やDNAが一致しても安心できない・・・」

最近の冤罪事件でも、DNA抽出の最新技術で再審請求に漕ぎ着けた事件がありました。
ゴビンダさん(DNA型が一切不検出)の東電OL殺人事件も冤罪ですし、遡れば袴田巌さんの冤罪
でも衣類に付着した血液の詳しいDNA鑑定(不一致)が再審請求の決め手になっているようです。

自白偏重捜査への批判から、科学捜査も取り入れた最新捜査手法を用いて捜査しても、
何故冤罪が生まれるのか?ひょっとしたら冤罪は作られているのではないか!?
その答えは第4章の「Nシステム」を読めば分かります。

警察庁採用キャリアの北島が、指名手配された犯人とされる箕島拓海が実は犯人ではないと
捜査員を集めての会議で言ったのだ。指名手配されても何の情報も得られず進展が無いので
ローラー作戦を掛けようと主張する特捜1課9係長の松本大輔の言葉を遮って話したのだ。
ここら辺は本書のクライマックスへの入り口なので、詳細は書けないけれど、
「警察のメンツにこだわればこだわるほど、捜査は間違った方向へ突っ走る。」
黒木さんが伝えたかったのは、これではないか!

我々も余り知らないNシステムによる国民の監視については又明日にでも。
やりたい放題、ハイテクを駆使した警察による監視国家・・・本当に怖いお話です。
 
 
 
 

INCIDENTS インシデンツ
http://www.incidents.jp/
 
関連記事

Category - 沙羅のTOP PAGE

0 Comments

Post a comment