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稲葉圭昭著「恥さらし」・・・恥をさらしたのは道警!

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北海道警察銃器対策課元警部稲葉圭昭著 「北海道警 悪徳刑事の告白 恥さらし」を読んだ。
 
 
 
 

 
 
 
北海道警ですぐに思い浮かぶのは、道警の裏金告発問題であるが
稲葉氏の元上司、裏金告白の原田宏二さんもこの本の解説をしている。
 
この本で稲葉氏は、第1章のご自身が道警に入るきっかけとなった柔道との出会いから
自らの覚醒剤密売と使用で逮捕に至る経過及び衝撃的な法廷での証言、
そして刑期を終えて現在に至る心境を回顧録の様に綴っている。(第11章・終章で完結。)
「悪徳刑事」と自らを卑下しているが、果たして稲葉氏は本当に悪徳刑事であったのだろうか?
ここにこの本を読んでみての感想をブログに残してみた。
 
今までは警察の事はメディアを通して知るだけだった。所謂警察御用記者クラブ発の情報だけである。
去年横須賀で冤罪被害者袴田巌さんの実姉秀子さんのお話を伺っていたので、
ある程度は警察の内部事情も理解していたつもりであったが、この本からは想像を遥かに超える
警察組織の実態を垣間見ることが出来た。衝撃的とはまさにこの事だ。
 
まず印象に残った事、それは最終章で稲葉氏が述べていた刑務所内での読書の話。
ヴィクトール・フランクル博士の「夜と霧」を稲葉氏は読んでいたそうだ。私の愛読書でも
ある「夜と霧」は、皆さんにも是非一度は読んで頂きたい本なのだが、稲葉さんが何を思い
何を感じながら読まれていたのか・・・機会があったら直接伺いたいと思う。
 
さて、警察組織の内部事情の全容は、私の様な一般市民は知る由もないが、一般的な認識として
警察とは悪を正し、正義を貫く、そんな存在ではなかろうか。
神聖にしてアンタッチャブル。だがこの本を読めばそんな印象は吹き飛んでしまうだろう。
 
先にも書いたように、著書自体は稲葉さんの警察人生の回顧録の体裁を取っている。
北海道警に入り、はんざい全般を捜査する機動捜査隊での活躍から始まるのだが、まさに
スタートからご自身の将来が見えていたのかも知れない。要はするに普通に仕事をしていたら
機動捜査隊は務まらないという事。暴力団関係者や薬物の密売人との
人間関係を築くことから刑事の仕事が始まるというのか!?
一般国民と乖離したこの様な感覚は警察の仕事の初端から身についていったのであろうか。
 
この本にもよく出てくるが、「ノルマ」について。警察がノルマを各警察官・警察署に課しているのも
驚きであるが、このノルマはいつ頃から課せられるようになったのか。
稲葉氏の無謀とも思える捜査手法を理解するにはノルマの問題は避けて通れないのだ。
稲葉氏は過酷なノルマ達成の為に人間としての誇りまで失ってしまったと言うのか!?
責められるべきは稲葉氏だけでいいのか!?
道警は己の罪を稲葉氏一人に被せて知らん顔をし続けて、果たしていいのか!?
 
ではこの点について原田宏二さんが詳しく述べているので、そちらもご覧頂きたい。
ノルマを課してまではんざい摘発にやっきになった警察の内部事情は理解の範疇を超える。
 
次にこの本の帯に記されている「覚醒剤130キロ、大麻2トン、拳銃100丁」に関する感想。
拳銃100丁との交換で覚醒剤130キロ、大麻2トンの密輸に手を貸した道警(函館税関)
であるが、本によるとこの計画は失敗に終わったそうだ。
失敗だろうが成功だろうが、警察が密輸をした事実は変わらない。ここのところは重要!
北海道警察が密輸をしたのだ。しかも函館税関とグルになって密輸をした。
 
詳しくは本を読んで頂きたいが、この事実をスッパ抜いた北海道新聞は
その後「お詫び記事」を書いたのだ。警察の圧力に屈してメディアの本分を放棄したと言える。
このところもニコ動で述べられているのでご覧頂きたい。
 
まさに腐敗した警察組織の一端を垣間見る稲葉事件ではあったが、素人目からしても
稲葉事件は、一握りの現場を知らないキャリア警察官僚が、末端警察官も含め
巨大な組織を動かしている弊害が現れた事件と言えるのではないか。
自腹を切ってまで情報提供者との人間関係を築く目的もノルマ達成であるし、
捜査費が末端の警察官にまで行き渡らない為に、お金を稼ぐ手段としての麻薬の密売も
ある意味不幸な結果である。裏金の原資である捜査費に、例えば、領収書添付が不要な
出費が計上できれば又違った結果が出ていたかも知れない。
 
素人の浅はかな考えかも知れないが、氷山の一角である稲葉事件が稲葉氏個人の
はんざいとして終わるのではなく、稲葉氏を結果として追い込んだ北海道警察の責任も
大なのではなかろうか。そこで原田宏二さんらによる警察改革が望まれているのである。
 
原田宏二さんの警察改革のお話は又次の機会にでも。
 
「覚醒剤130キロ『密輸』の真相~元道警釧路方面本部長生出演!~」
http://live.nicovideo.jp/watch/lv67135960
市民の目フォーラム北海道HP
http://www.geocities.jp/shimin_me/cefh1.htm
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