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沙羅双樹の花のブログ

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孤軍奮闘・・・それでも「悪人はどこにもいない。」(高田昌幸氏)

Category - 読書タイム
3月28日(水)に紀伊国屋書店札幌本店で開かれた、元北海道新聞社報道本部次長
高田昌幸さんの新著「真実 新聞が警察に跪いた日」の刊行記念トークセッションの様子を
後日YouTubeにアップされた動画で視させて頂いた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
このイベントについては、原田宏二さんが代表である「市民の目フォーラム北海道」のHPを通して
知っており、是非とも高田さんのお話を伺ってみたいと以前から思っていたのである。
ジャーナリストの青木理さん、原田宏二さん(元北海道警釧路方面本部長)のお話も大変興味深く
伺ったが、有難い事に、当日配布されたレジュメを原田氏から後日送って貰ったお陰で、
道新と道警の問題も時系列で理解できた。
 
さて、平成15年11月から17年6月にかけて北海道警察の裏ガネ報道でデスクとして活躍された
高田氏であるが、この本で同氏は、裏ガネ報道で道警本部長が北海道議会で謝罪する・・・
(かつ9億円超を幹部等の負担で全額返済)と言う、道警にとってはトンデモナイ事態を出発点に
ご自身の裁判を通して、道新と道警問題を総括している。
 
この本を出版するキッカケは、高田氏が平成18年に2冊の書籍の記載に関連して佐々木友善
元道警総務部長から提訴され、その裁判の過程で証言に立った元同僚への偽証罪での告訴
未決着であった事らしい。因みに佐々木氏は道警ノンキャリア組であったが、道警No.3の大幹部まで
上り詰めた人物であり、原田氏の一刻部下であった。原田氏によると、佐々木氏は公安畑一筋、
情報収集1つで生きてきた男だそうだ。潔癖な佐々木氏は、裏ガネ報道を反道警キャンペーン
として捉え、警察に対して批判する事イコール反権力闘争だと捉えていたらしい。
 
訴訟に至る過程での佐々木氏の行動は素人の私の目から見ても実に不可解であった。
佐々木氏は「書籍掲載記述に対する謝罪等要求状」を高田氏らに再三送り付けていたが、
抗議の対象が新聞記事そのものではなく、記事から派生した書籍など別媒体の内容(高田氏)で、
又、その要求状を出した当時佐々木氏は、すでに道警を退職し、警察の外郭団体「独立行政法人
自動車安全運転センター」北海道事務所長をしていたと言う事実もある。
何故その様な退職者が(天下りまでしていた。)この様な不可解な行動に出たのだろう?
裏ガネ報道に協力した道警の「裏切り者」を炙り出すのが当初の目的だった様な気もする。
勿論取材源を明かす事は出来ないと高田氏に拒否され、提訴に及んだと言うのか?
 
その要求状から佐々木氏の真意を測れぬまま時が流れた様だが、本を読み終えた今でも
よく理解できない人物であるのは確かだ。本人の資質によるものなのか、全ての行動が
「泳がせ捜査失敗記事」に対する道新への「復讐」の為なのか、いずれにしても佐々木個人の行動
などではなく、警察上層部の関わりもあって、第二第三の道新が現れない様な「見せしめ」行動の
一環であった様な気がする。
 
その見せしめ行為に自ら加担し自らの首を絞めたのが、道新の社長はじめ幹部たちであった。
道新の早坂実氏は佐々木氏に「佐々木さんの提訴方針が避けられないのであれば、事前に道新が
どこまで負けるかを決めておく出来レース裁判をやりましょう。形だけ裁判やって和解しましよう」
と働きかけたらしい。早坂氏は秘密裏に佐々木氏に会話を録音までされる脇アマな人でもある。
 
しかも法廷で秘密交渉を暴露された挙句、道新と道警の信頼関係の修復の名の下、道新幹部らは
新聞協会賞や菊池寛賞と言う名誉を会社にもたらした高田氏らを非情にも切り捨てた。
道新の対応は結局道新が自分の首を締めるに至るが、(誰がどう考えても、道警の理不尽な要求は
退けるべき!)オーナー社長が采配を振るう会社ではなく雇われ社長だったので、幹部たちは保身に
回ったのかもしれない。実に情けない話と言ってしまえばそれまでであるが。
 
北海道警の裏ガネ問題を調査報道で暴いた北海道新聞が警察の逆襲にかくも屈していく。
 
先述の原田宏二氏は、「根っからの悪い人はいない。」との高田氏の言に救われたと仰っている。
確かに個々の人はそれなりに良い人なのかも知れないが、
警察という仮面をかぶった時に豹変するのかも知れない。(原田宏二氏)
 
 
 
 

 
 
 
 
 
高田 昌幸さんの経歴
1960年高知県生まれ。法政大学卒業後、1986年に北海道新聞社入社。本社報道本部次長、
東京支社国際部編集委員、ロンドン支局長などを経て、2011年6月に同社を退社。
2004年、取材班代表として、北海道警察裏金問題を追及する一連の報道で新聞協会賞、
日本ジャーナリズム会議(JCJ)大賞、菊池寛賞を受賞。
 
 
 
 
道警本部長に就任した後の警視総監樋口建史の言。

「うちから求めていることがあるだろう。そのけじめが必要なのだ」。
これ暴力団の言葉ではありません。
 
道新は道新で、道警と手打ちを模索する中、高田氏を差し出す形で(出来ればクビにしたいと)
裏金報道を行った身内の記者を裏切っていく。
暴力団なら身内を庇います!
 
この本の問いかける問題は大きいが、実は私には未だよく分からない。
「新聞は何故警察権力に屈しなければならなかったのか。」
「組織はなぜ個人を切り捨てながら延命を図ろうとするのか」。
 

マスコミの暗部ここにあり!
 

元北海道警察総務部長の佐々木友善氏が北海道新聞社、高田昌幸記者らを訴えた訴訟は、
平成23年6月に最高裁判所が上告を棄却したことで、北海道新聞社側の敗訴が確定したが、
実は原告の佐々木友善氏は、訴訟費用の分担として10分の9の支払いを裁判所に命じられている。
民訴では実質敗訴なのである。 裁判官の心証で大いに左右されるこの訴訟費用の分担であるが、
何と、佐々木氏はこの訴訟費用の分担(損害賠償金の支払いを命じた勝訴判決だと思っている。)
割合が気に食わないと、控訴している。裁判所は一応被告に損害賠償金の支払いを命じたが、
原告への心証は著しく悪かったのであろう。でなければ全面勝訴するはずだ。
 
それにしても、被告の高田氏の訴訟代理人となった清水勉弁護士も以前、「訴訟費用の分担として
10分の9の支払いを命じられた原告がそれを不服として控訴した裁判があった。」と仰っていたが、
この裁判の事だったのか!?
 
裁判所は警察の味方だけど・・・と苦笑いしながらお話されていたのを今思い出した。
 
1.「室蘭事件」「東京広告問題」を通して佐々木友善氏が提訴。
2.道新が道警との「秘密交渉」を重ね、しかもそれを秘密裏に録音される失態を演じた。
3.佐々木氏に提訴を思い止まらせる様水面下の工作。
4.提訴が避けられないと見るや、道警に対し「出来レース裁判」の提案。
5.佐々木氏の要求に屈して道新は、高田氏と佐藤一記者に譴責処分を下す。
 
この「真実」には、こうした警察権力と報道機関である新聞社との主従関係が詳細に書かれている。
最も深刻な問題と思われる点は、事件・事故の報道の情報源を専ら警察・検察に頼る事で、
報道機関は警察に対し従属的な立場に陥る。所謂、主従の関係である。
当然ご主人様の意に沿わない報道はなされなくなり、記事にもならない。
これは読者にとっては大いに不幸である。ジャーナリズムも地に落ちたものだ!
 
 

孤軍奮闘
 
 
 
道警が函館税関と組んで覚せい剤130キロを道内へ流出させた「泳がせ捜査失敗」が
実は道警による「覚せい剤130キロの密輸」であった事(稲葉圭昭著「恥さらし」より)
これが事実なら。。。
 
 
 

平成24年3月28日(水)警察を監視できないメディアの病理
http://www.youtube.com/watch?v=QtY5M4_P3t8
高田昌幸さん(@masayukitakada)のTwitterアカウントは・・・
高田昌幸さんの公式ブログ
http://newsnews.exblog.jp/
「市民の目フォーラム北海道」
2012(平成24). 3.25(日)  スペシャルトークセッションのご案内
http://www.geocities.jp/shimin_me/cefh1.htm#24.03.25
http://www.geocities.jp/shimin_me/doukeiuragane_soshou.pdf#search='裏ガネ報道で道警本部長が北海道議会で謝罪する'
 
関連記事は・・・
勝利の美酒に酔う前に「訴訟費用額の確定手続きの申し立て」
http://blogs.yahoo.co.jp/sarasoujuno_hana/29948384.html
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