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沙羅双樹の花のブログ

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【新書芸サロン書作展】不安定な生命の実在感を特異な線美で表現(鵜飼寒鏡の書風)

Category - 書道・芸術
JR関内駅前の横浜市民ギャラリーで開催されている産経新聞社後援の
「新書芸サロン書作展」を見てきました。当日のお目当ては鵜飼寒鏡の遺作でしたが、
かなだけでなく漢字の作品も多く出品されており、暫し時を忘れて鑑賞しました。

同サロンの創設者の鵜飼寒鏡は、愛知県渥美半島で大正3年2月11日に生まれ
鈴木翠軒、尾上柴舟、荻原井泉水らに師事。ヨーロッパ、豪州、南米の主要都市にて
作品を発表する。サンフランシスコにある貿易センター壁書の制作にも携わる。
神奈川師範、東京学芸大学教授を経て大妻女子大で教鞭を取る。
全日本書道教育研究会理事長、読売書法展参事。
著書には「書作品評価原理」「書道序説」等多数ある。


墨象と書道


近年絵のような字のような読みにくい書作をよく見かけるが、昭和23年頃から書壇に
颯爽と登場した革新的書道、それが「前衛書道」である。墨象と呼ばれ現代書道の
大きな流れを形成してきたが、それまでの「正しく正確に、そして美しく書く」書道から
「正しく書く」を後退させて「美しく書く」が主目的となってきたと言うことであろう。
そこには文字の伝達機能は必要ではなく、美しさを文字で表現するすることをのみ追究した
革新的書風の先駆者が漢字では手島右卿先生、そしてかなでは鵜飼寒鏡なのである。

漢字から始まった鵜飼の創作活動は、かなの追究により、漢字とかなの融合を完結させた。
鵜飼の作品からは、直線的な書作は見られず、曲線を走らせる独特な書風であるが、
そこに鵜飼が求め続けた「不安定な生命の実在感を特異な線美]
(首藤三男氏評)が具現されるのである。

今回の新書芸サロン書作展では、鵜飼寒鏡の3点の遺作が展示されていましたので、
当ブログにアップさせて頂きました。
又その他の作品も主催者の許可が得られましたので、少しだけご紹介させて頂きました。



3作品IMG_1410


4作品IMG_1414


1作品名入りIMG_1408


5作品IMG_1417


7作品IMG_1416


8作品IMG_1419


11作品IMG_1420
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