Welcome to my blog

沙羅双樹の花のブログ

Article page

【控訴準備書面】不法行為に基づく損害賠償請求事件(被告・藤野英明議員)

平成27年(ネ)第1949号 不法行為に基づく損害賠償請求控訴事件
控訴人(原審 被告)  藤野 英明
被控訴人(原審 原告) 星野 順子
 
         平成27年5月10日
東京高等裁判所第16民事部ハ係 御中
 
 
                被控訴人(原審 原告)星野 順子
 
控 訴 準 備 書 面
 
 
控訴理由書に対する答弁は、以下の通りである。
 
第1 原審判決の正当性
 
1  控訴人は、控訴理由書第1において、原審判決に事実誤認があると主張するが、事実誤認は全くない。控訴人は、その他、原審の判断を独自の理由に基づいて、誤った解釈をし、批判している。しかしその立論は、論理的に無理があり、主張そのものが失当と言わざるを得ない。又、控訴人の控訴理由書での主張は、従前の主張の繰り返しであり、徒に裁判を引き伸ばすだけの目的になされていると言っても過言ではなく、被控訴人としては、貴庁が原審判決を踏襲され、直ちに本控訴を棄却される事を望むものである。

 本件は、インターネットという媒体による名誉毀損行為を問題にしている事案である。言うまでもなく、インターネットは、その名のとおり網の目のように情報が伝達され、かつ連続、関連しながら不特定多数の人間に容易に周知され得る媒体であることが特徴である。新聞、テレビなどそれ自体個々独立して情報が発信される媒体とは基本的に異なっているのである。
 
 ところが、控訴人は、インターネットという媒体の特色を無視して、新聞、テレビなどの個々バラバラに発せられる個々の表現行為そのものから、特定性を考えるべきであると主張し、従来の媒体を前提としている判例を引用しているが、インターネット上の表現が、問題となっている本件には、そもそも当てはまらない主張である。 原審判決は、インターネットの特徴を踏まえ、インターネット上の表現行為を一体性のあるものとして正しく捉えているのであるから、控訴人の主張は、的外れの批難であると言わざるを得ない。
 
  
第2 控訴人主張の不合理性と原審判決の判断の正当性
 
1  原審裁判所は、甲第2号証ないし甲第4号証(原審判決では、「本件行為1」、以下も同じ。)について、控訴人の名誉毀損行為を認定し、甲第6号証(原審判決では、「本件行為2」、以下も同じ。)については、控訴人の被控訴人への名誉感情の侵害を認定し、共に控訴人に対して賠償命令を下している。「本件行為1」について控訴人は、以下に述べる(1)特定性においては、名誉毀損の成立に必要な対象の特定性を欠くとして、そもそも名誉毀損には当たらないと主張し、(2)対抗言論においては、被控訴人の訴外●●●●に対するツイート(原審判決は、「本件原告の投稿」だが、以下では、控訴理由書に記されている、「本件被控訴人の投稿」という。)には不当な目的があったので、違法性が阻却されると主張しているが、念のため、以下の通り反論する。
 
(1)特定性(控訴理由書 第2の1の(2)アP.4からウP.7)
 
控訴人は、「本件行為1」のツイートには、被控訴人の実名が記載されておらず、従って、不特定多数の者がそれらのツイートに記載されている人物が被控訴人を指していると認識できないので、名誉毀損には当たらないと主張している(被告準備書面(2)P.2イの(ア)、P.3のエ下から6行目)。これに対し、被控訴人は、一審の各準備書面等で反論してきたが、原審判決は、「本件行為1」の各ツイートの対象者を被控訴人であると認めており、その認定は極めて合理的であるので、控訴審においてもその判断を維持すべきである。
 
(2)対抗言論(控訴理由書 第2の2 P.11)
 
 ア 被控訴人の訴外●●に対するツイートには不当な目的があったと主張するが、論理が矛盾している。
 
控訴人は、控訴人が「本件行為1」のツイートをした目的は、平成23年9月25日の「本件被控訴人の投稿」によってもたらされる、自らの社会的評価の低下を避ける等のためであるから、違法性が阻却されると主張する(乙第34号証P.29イの(ア),(イ)、(ウ))。しかし、そもそも同年同月同日に控訴人がツイッターに投稿した「本件行為1」による名誉毀損行為は、同年同月同日以前の出来事に起因するものでなければならず、因果の道理から言っても、控訴人が、控訴理由書で同年同月同日以降に生じた事象を対抗言論として主張しても、それ自体意味がないのであるが、念のため敢えて、以下の通り反論しておく。

(ア)「本件行為1」のツイートを投稿した理由が変遷した事実
控訴人は、「本件行為1」のツイートを投稿した理由として、
  ●●さんに釈明をして、その不安を和らげる必要があった(乙第34号証イの(ア)P.29)ため。
  ●●さんに釈明しないまま放置した場合、私自身だけでなく議員連盟自体に対する評価が低下する可能性もあった(乙第34号証 イの(イ)P.29)ため。と主張している。

次に、平成23年9月25日以降の事情として、控訴人は、被控訴人を「吉田陣営の一人といってよい立場にいる」と評し、「本件行為1」のツイートを投稿した理由について、

  吉田市長のために、私の政治活動に対する妨害をするために、それまで面識もなかった●●さんに直接、私の政治家としての評価を下げるような投稿を(被控訴人が)行った(乙第34号証 イの(ウ)P.29)ため。
  吉田市長陣営からの市議会議員である私への政治的な意図を持った攻撃だと(控訴人が)感じた(乙第34号証 イの(ウ)P.29)ため。
 
星野さん(あるいは吉田市長陣営といってもいいかも知れません)からの不当な政治的攻撃を排除する(乙第34号証 イの(ウ)下から8行目 P.29)という意味で。と、新たな主張を展開している(乙第34号証(オ)下から15行目,(カ)P.26)。

今回、控訴人は、控訴理由書で「本件行為1」のツイートを投稿した理由に、後述する新たな主張を加え、当初の主張(①と②)から大きく変遷している(控訴理由書 第2の(3)のイ P.13)。
 
  (イ)訴外●●●●の認識
控訴人は、「本件行為1」を投稿するにあたり、訴外●●に釈明し、その不安を和らげる必要があったためと陳述している。しかし、被控訴人が、平成27年2月27日に、原審判決を受け、その結果を訴外●●に知らせたところ、訴外●●が控訴人から裁判の経過などについて一切連絡がなかったこと、及び、訴外●●自身が、控訴人と被控訴人のTwitterでのやりとりに巻き込まれた形で本訴訟が進行していたと認識していることが分かった。このことからも、控訴人が主張する「対抗言論」の起点である「本件被控訴人の投稿」で、訴外●●が不安を感じたり、殊更、控訴人に釈明を求めていなかったことが分かる。

以上の通り、控訴人が、「本件行為1」を投稿した目的が次々と変遷し、矛盾している以上、控訴人の主張はそもそも理由のない不当なものであると言わざるを得ない。又、訴外●●も本訴訟に巻き込まれたと認識していたことから、「本件被控訴人の投稿」によって不安を感じていなかったと言える。従って、「本件被控訴人の投稿」に対抗する形で控訴人が投稿した「本件行為1」の違法性がないなどと言う主張は、単なるこじつけの言い訳に過ぎないと言える。
 
イ 被控訴人らによる、控訴人に対する違法・不当な攻撃
(控訴理由書 第2の(3)P.13)

(ア) はじめに、控訴人が、「本件行為1」のツイートを投稿したのは平成23年9月25日であり、訴外小林伸行が「オンブズマン横須賀」ブログ(乙第48号証)を立ち上げたのは、平成25年1月4日である。控訴人は、「本件被控訴人の投稿」が、政治的表現の自由に属する表現ではない証左として、「オンブズマン横須賀」ブログによる被控訴人らの控訴人に対する違法・不当な攻撃を挙げているが、先述した通り、時系列から見ても、それによって「本件行為1」の違法性が阻却されるはずもない。尚、公職選挙法第235条5に関する控訴人の主張については(控訴理由書 第2の(3)ウの(キ)(ク))、本訴訟と関係がなく、本件の争点を単に曖昧にするだけの不当な主張なので、敢えて反論する必要はないと考える。


第3  尚、被控訴人が、平成27年3月28日に投稿したブログ記事(乙第53号証)に対して、控訴人は、当該ブログ記事の削除を求めるなど、憲法第21条が保障する言論の自由、すなわち、民主主義で何よりも重んじられるべき権利を被控訴人から奪うような言動を繰り返している。

当該ブログ記事は、本訴訟において、控訴人が陳述した「ウソ」をまとめた記事を原審の判決後に発信したものであるが、その内容は、全て事実であるので、公人である控訴人の名誉を毀損するはずもなく(刑法第230条の2第1項)、正しく政治的表現の自由に属するものであり、そもそも控訴理由になり得ない主張である。
 
 
 最後に、原審判決が認定した、「本件行為2」による名誉感情の侵害についても、原審裁判所の判断は正当であるので、本控訴審でも原審判決を踏襲されることを求める(控訴理由書P.30)。


 以上の通り、控訴人の主張は極めて恣意的であり、到底合理性はない。貴庁におかれましては、早急に本件を結審され、控訴人の控訴を棄却する判決を下されたい。

 以上。
 
控訴答弁書 



関連記事

Category - 民事訴訟(藤野英明議員)

1 Comments

喜八  

たしかに…

《自分に不都合な市民もいとも簡単に切り捨ててしまいます》

う~む、なるほど。
政治家にはそういうタイプも多いかもしれませんね…。

2013/01/26 (Sat) 22:50 | EDIT | REPLY |   

Post a comment