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沙羅双樹の花のブログ

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真夏の夜に黒木昭雄さんの遺作ミステリー(恐怖の国民監視装置・Nシステム)

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この前の記事の続き。
 
 
 

 
 
 
 

第4章から始まるNシステムやNクロスについてですが、実は広く一般には知られていない様です。
オービスと勘違いする人も多いのですが、まずはNシステムとは何か?から始めたいと思います。
 
簡単に言うと、自動車ナンバー自動読取装置をNシステムと言います。
普通に生活していれば全然問題ないのがNシステムだ・・・との認識を持つ人もいます。
つまりはんざいに関係していない人は例えNシステムで捕捉されても実害が無い訳ですから
気にする事でも無いと言う理屈も成り立つのです。一方、警察による国民総監視システムだ・・・
と言って、Nシステムに警鐘を鳴らす人たちもいます。実際のNシステムを動画に撮った人もいます。
結構YouTubeにはNシステム関連動画がアップされている様です。

一応予備知識を頭に入れてから、黒木昭雄さんの遺作「神様でも間違う」を再読しました。
実は私自身もNシステムは今でも良く分からないのですが、ハイテクを駆使した捜査の為だと言えば
一般国民はご納得!はんざい捜査の秘密兵器で犯人検挙!一応ごもっともな話ですが、
果たしてNシステムに問題は無いのでしょうか? プチ検証。

Nシステムは調べたい車両の移動履歴を調べるのにはとても有効です。
そもそもの目的が「盗難自動車の発見及び自動車窃盗犯人の検挙並びに自動車利用
はんざいの検挙」(P.88)とある。確かにはんざいに関わる可能性のある車両の通過記録が
残る訳ですから便利な装置と言えばその通りです。大分前の事件(坂本弁護士一家殺害事件や
ルーシー・ブラックマンさん失踪事件)でも、容疑者の足跡はNシステムから把握されたと聞きます。
犯人がNシステムでの捕捉を警戒して、高速ではなくNシステムが設置されていないと思われる
道を選んで逃げた・・・なんて話も聞きましたね。これも偏に警察庁が設置するNシステムで
国道や高速道路を通行する自動車のナンバーを網羅的に記録しているからと思われます。
 
自分自身は事件の容疑者でもないので、Nシステムって犯人検挙の為には便利なのね、
位の認識しか無いと思いますが、果たして本当にそれでいいのでしょうか!!?
普通に考えれば、犯人の車両ナンバーや顔がデーターとして記録され残るのだから
同じ時刻に同じポイントを通過した車両も当然記録され保存されているはず。
例外なく我々の車両もです!

普段通行する高速道路の料金所ではナンバープレートがカメラに撮影されています。
馴染みのオービスで捕まったドライバーも多いでしょう。実は我々を監視する為の装置は
ありとあらゆる所に設置され普及しているのです。防犯カメラもその一つです。
黒木さんの遺作ミステリーから話はエシュロンに及びます。(凄い飛躍と思うなかれ!)
ウィキペディアを貼っておきました。本当に恐ろしい話ですが、絵空事ではありません。
 
問題はここ・・・
 
国民が知らぬ間に顔写真や誰と一緒に車に乗っていたのか、はたまた車のナンバー等の
データーを取られ保存蓄積される事に異論は無いのか!?
 
ここからは黒木さんのご本。最後のオチをお話しすると読書の楽しみが無くなりますので、
警察が箕島拓海を指名手配したところから。真犯人に完全はんざいを目論まれては、
狙われた冤罪被害者は一溜りも無いのですが、真犯人である◯◯の知能と
警察庁情報管理課警部補の池田勝彦(通称パソ・オタク系)の知恵比べは如何に!?
被害者の遺留品に残され採取された指紋とNシステムの移動履歴から容疑者として
指名手配された箕島拓海であるが、これこそが『誤認手配』と呼ばれるもので
警察庁上層部はこの指名手配が実際には誤認の可能性があるのを知りながら
指名手配を取り消さず、実際に取り消したのは箕島拓海の遺体が発見されてから
と言うお粗末な展開なのですが、それこそが警察組織が持つ組織防衛の実態なのです。
 
「ノンキャリアのおまえの命ぐらい、ありがたく組織に差し出せ!」
キャリアのこの言葉に集約されている様に思いました。
ストーリーの詳細は読んでのお楽しみですので、ここでは紹介しませんが、
警察ジャーナリスト黒木昭雄さんの遺作小説、最後のどんでん返しも含めて
読み応えがありますので、興味のある方は是非お読み下さいね。
 
最後に、遺作本を出版なさった THE INCIDENTS の代表 ジャーナリスト寺澤有さんの
シンポジウムより、こちらの本について少しお話がありましたので、合わせてご覧下さいませ。
 
 
 
 
 
            【元警察官・ジャーナリスト黒木昭雄の仕事】寺澤有氏の講演
              http://www.youtube.com/watch?v=As1xqqpYQdY
 
 
 
 
 
小説 『誤認手配』

 
『国民移動監視システム・Nシステム』N-system
http://www.sakuragaoka.gr.jp/nsys/
 
 
INCIDENTS インシデンツ
http://www.incidents.jp/
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