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警察の本来あるべき姿とは!?原田宏二さんの『警察崩壊』読了!

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元北海道警釧路方面本部長の原田宏二さんの『警察崩壊 つくられた”正義”の真実』 を読み終えました。現在は、「市民の目フォーラム北海道」代表として全国を飛び回って警察改革を訴える忙しい日々を過ごしておられる原田さんですが、今までシンポジウムなどで何回も伺っている原田さんのご講演の集大成の様なこの本、警察関係者だけでなく広く一般市民にも読んで頂きたいご本だと思いました。




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私事ですが、赤ちゃんの頃から側で見てきた甥っ子が現在警察官をしています。大学生の頃も真面目一筋で曲がったことが大嫌いな子で、警察官は天職だと身内からみても感じていました。警察組織に入りたての新人警察官の多くも、基本、真面目で正義感の強い性格だと私は今でも信じています。若い警察官は皆、「正義」の実現の為に国民の公僕となろうと決心したはず。その初心が組織の悪に染まるとどう変質するのか!?個々の警察官は良い人だけど・・・のまやかしに、国民が気付く日は来るのか?警察被害者となって、冤罪被害者となって初めて身に降りかかった現実を直視する事になるのか?原田宏二さんのこの『警察崩壊』は、新人警察官の方々や、警察被害に遭った方々に特にお薦めします。でも、今まで交通違反以外に警察とご縁が無かった(笑)私の様なごく普通の主婦にも、是非読んで貰いたいご本なのです。勿論、全国の各警察署、警察庁にも必読本として置いて欲しいですね。まさに警察官の心得、バイブルたるご本がこの『警察崩壊』なのです。



さて、第一章から読み始めると、警察の本来あるべき姿(現実は乖離し過ぎてますから)に原田さんは言及されています。ちょっと硬い内容で、私の様な素人には読み難いのですが、日本警察の成り立ちから勉強していくのも良いかも知れませんね。知らない事ばかりで恥ずかしい気もしましたが、実を言うと、アクトン卿の含蓄ある格言が結構身に沁みたりしています。と同時に、警察に無関心である事は罪なのだ!と、強く感じるようにもなりました。道警大幹部であった原田さんの語り口調は本当に説得力がありますよ。



初っ端のP.6からは、道警の覚せい剤130キロ密輸のお話。これ稲葉圭昭さんの『恥さらし』で読んでいましたので、良く理解出来ました。結局、泳がせ捜査の失敗の結果である「道警が密輸した覚せい剤130キロ」は、国内に流通して覚せい剤常用者の健康を蝕み、暴力団の懐を潤したのですが、これって警察の組織犯罪の最たるものです。この泳がせ捜査失敗の道新の記事が、道新キャップであった高田昌幸さんらが提訴される事態に繋がる訳ですが、高田さんの『真実』も合わせて読んで頂くと、空恐ろしい警察やメディアの腐敗っぷりが現実のものとして否が応でも認識せざるを得なくなります。ちょっと、いや、かなり絶望的になりますが。。。



話を原田さんのご本に戻しましょう。

警察刷新に関する緊急提言については、P.45に書かれてあります。公安委員会が本来の任務である「警察を管理する」事が遂行可能かどうかの問題点も、原田さんのご本で良く理解出来ました。ちゃんと機能していればある程度の警察暴走は防げるはずですから、この公安委員会問題は素人目から見ても、かなり深刻だと感じました。この問題は、後の原田さんの道警裏金告発にも関係してくるのですが、警察を管理すべき公安がその機能を果たせていない以上、裏金問題にしても毅然とした態度で真相究明が出来なかったと言う事でしょうか?原田氏告発は、P.126から詳細に書かれています。



「パソコン刑事といい泥棒」

何か、テレビ番組のタイトルにしたくなりますね。これ、検挙率が絡んでいるようです。泥棒に良いも悪いもないはずですが、検挙率に貢献したら良い泥棒になるのですね。読み進むうちに暗澹たる気持ちになってきますが、そこは、原田さんの警察への愛情を感じつつ、次の警察崩壊ガイドラインへ進んで下さい。P.148は必読ですよ。実に盛り沢山ですが、私が一番関心があるのが冤罪なのですが、国賠訴訟関係は、P.177から書かれてありますので、是非読んでみて下さい。小出事件、氷見事件、志布志事件等に関心のある方に特に読んで頂きたいと思います。


P.219からは、私もその裁判の傍聴を続けている、所謂「新宿署違法捜査憤死事件」について原田さんが詳細に分析されています。事件の概要は、原告である原田尚美さんのホームページも合わせてご覧頂いて、事件の深刻さ、常軌を逸した警察の組織防衛について知って頂ければ良いと思います。現在進行中の国賠訴訟でもありますので、お時間のある方は、是非来月9月17日の第13回口頭弁論を傍聴して下さい。ただ原告を疲弊させる為に裁判を遅らせる被告・東京都の弁護団の表情も見ものです。(被告側の男の代理人さん、結構顔に出ますから。)原田信助さんの冤罪事件についての原田宏二さんの解説もYouTubeにアップしてありますので、そちらもご覧下さいませ。タイトルで内容が分かる様にしてあります。又、ご本の内容に合わせて、原田さんのご講演も当ブログに添付させて頂きました。映像でお話を視聴しますと、よりダイレクトに深刻度が伝わりますから。



いよいよ『警察崩壊』も最終章へ。警察改革への道のりは?「市民の目フォーラム北海道」が色々と提言をしてきた様ですが、民主党への積極的な働きかけはどうなったのでしょうか?元民主党党員として、この人なら取調べの可視化も実現するだろうと必死になって千葉景子さんの選挙活動のお手伝いをしてきた私ですが、P.231「今になるとむなしいが、」との書き出しには、私も本当に切なくなりました。民主党政権になって警察権力の拡大が進んでいる・・・と原田さんは仰いましたが、自民党政権になった今、国民総監視システムが構築されるのも時間の問題かも知れませんね。恐ろしい世の中になってきました。政府は防衛や外交、治安に関する機密情報の漏洩を防ぐための「特定秘密保全法案」を秋の臨時国会に提出する様です。数の論理から言っても成立は時間の問題ですが、危機感の共有が国民の中でなされていない恐ろしさも感じています。正確な情報も得られない状況では、時の権力者の意のままに監視される国民。監視されても何も感じなくなってしまう国民。麻痺するとはこの事でしょう。でも、選挙で自民党を選んだ国民が悪いのですからね。



何てボヤキながらも、『警察崩壊』読了!専門書ですが、素人の私でも何とか読み終える事が出来ました。一つだけ知りたかった事。それは、各警察署における被害届、告訴・告発状の受理率についてです。今度機会がありましたら是非原田さんからお話を伺いたいです。刑事訴訟法などと言う難しい法律を見ると、犯罪被害者は被害届も告訴状も提出できるし、司法警察員は受理義務があるらしい。けれど、原田信助さんを暴行の被害者とする被害届や告訴状も最初は不受理だったのです。色々な理由から不受理になるそうですが、不起訴理由の開示とともに、前段階の告訴状不受理の理由も知りたいと思いませんか?



原田宏二さんから頂いた貴重なサイン入りのご本でしたが、難い内容でも面白く読ませて頂きました。







★関連wikiは、こちら↓です。

*志布志事件ウィキペディア
*富山連続婦女暴行冤罪事件(氷見事件)ウィキペディア
*小出事件(47ニュースより)
*稲葉事件ウィキペディア
*北海道警裏金事件ウィキペディア
*新宿署違法捜査憤死事件
*市民の目フォーラム北海道


★関連書籍は、こちら↓です。

*『恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白』(稲葉圭昭著)
*『真実 新聞が警察に跪いた日』(高田昌幸著)


★原田宏二氏証言等の関連記事は、こちら↓です。

*警察刷新会議(国家公安委員会HPより)
*道議会での原田宏二氏証言(北海道新聞より)
*道警不正経理疑惑・原田証言要旨






原田宏二氏の講演映像は、こちら↓からご覧下さいませ。



不起訴記録が示す新宿署の驚くべき捜査の実態【原田宏二氏の分析】



原田信助君は自ら取調べの可視化を実行した。



冤罪根絶の為の刑事訴訟法見直し★不起訴理由開示の義務化



3.警察では【国家無答責の法理】が今でも生きている!原田宏二早大講演



3.原田宏二氏講演 【国賠訴訟】 警察官は法廷でも平気で偽証する!

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