Welcome to my blog

沙羅双樹の花のブログ

Article page

生きざまと死にざま★「余命3カ月」のウソ(近藤誠 著)

Category - 読書タイム
面白い本を見つけました。近藤誠先生の『「余命3カ月」のウソ』ですが、以前『患者よ、がんと闘うな』と言う衝撃的なタイトルの本を読んで以来、近藤誠教の信者になってしまった私。医学の事は分からないけど、お医者さんもウソを吐くそうです。勿論患者さんの為のウソではなく、しのぎの為みたいですよ。どこかで聞いた話ですね。




近藤誠




医療は、宗教や教育と同じく「恫喝産業」と仰る近藤先生ですが、「医者はヤクザよりタチが悪いんです。」にはタチの悪さではヤクザを凌ぐ警察組織の事が頭を過ってしまいました(笑)当ブログでは、散々阿漕な警察官をボロクソに言って来ましたが、確かにヤクザさんは素人衆には手を出しません。「医者は患者を脅して金を巻き上げたあげく、平気で体を不自由にさせたり、死なせてしまうんですから。」世のお医者様には実に耳が痛いお話ですね。これ唐突に仰っている訳ではありません。近藤先生の長年の診療データーに基づいてのお話なんです。

本書は医学書なんですが、まるで哲学書の様です。人生の折り返しどころか終着点に近づいた私も大いに参考になりました。つまり、生きざまと死にざまの問題なんですね。この世に「絶対」と言うものがあるとしたら、それは「死」だけです。私の大学時代の専門の宗教学では、人間が神から与えられた特別な存在であるがごときについて、大真面目に蓋然性とか論じるんです。人間の存在が偶然の産物なのか、必然なのか。でも、それは大した問題ではないと私は思うのです。人は生まれたからには必ず死ぬのですから。しかも生きている時の名声やお金のあるなし、出自(生まれ育ち)、国籍や性別に関係なく、政治家であろうが、私の様な普通のおばさんだろうが、いつかは必ず死ぬのです。これが前提ですよ。そして本書に関しては、死因の一つである「がん」についてそれぞれが考えよう・・・と近藤先生が我々に提案していると言う事なのでしょう。

本書では、ご自身の治療例なども交えて詳細に分析されていますが、ケーススタディーから学べる事は何だろう?逸見政孝さんの例や歌舞伎の中村勘三郎さんのケースも読んでいて、実に痛ましく感じました。でもこればかりは、タラレバは無いのです。私個人としては、実姉が乳がんで両乳房を摘出(温存療法)していますので、P.42の「ケース3 乳がん全摘手術を断ったら、23年変化なし」は身につまされながら読みました。実は、私はすでに長い間がん検診もしていませんし、成人病の検診も一切していません。近藤先生の「がんもどき理論」を読む前から実践しています。専門用語も本書には書いてありますが、「がん一元論」を元々私は信じていなかったのです。

でも実際問題として姉の乳がん発見時には、治療方法は姉に任せていました。例え姉妹であっても人生観や価値観は違う訳で、私自身の考えを姉に押し付けるつもりは毛頭なかったからです。私なら手術無し、放射線治療無し、抗がん剤治療無しで、最新の「放置療法」を選んだと思います。万が一がんが発見されてもそれが「本物のがん」であれば、すでに転移している訳で、残りの人生の楽しみ方を第一に考えると思うのです。若しそれが、「がんもどき」であるなら、ガンとともに生きる人生も悪くないかな!?因みに姉は今のところ再発もせずに元気に暮らしています。ただ、2回の手術は壮絶を極めました。辛い手術であったことは確かです。

読み進むうちに、頭の中が整理されるのを感じます。つまり、ど素人の私でも、「本物のがん」と「がんもどき」の境が「転移」にあることは容易に理解出来ますから。スキルスがんについては、P.44に「無治療」で観察した記録が書かれています。もう5年程前にスキルスがんで亡くなった友人を思い出しながら読みました。少年野球の指導をしていた友人が、検診で偶然発見されたのが、スキルス胃がん。結局手術してしばらくし、闘病生活から抜ける事なく亡くなりました。友人もご家族もとても辛かったと思います。



第2章は「余命」について。確かに人の余命など分かる訳ないですね。余命宣告のまやかしも、宝くじの確率と同じで、100人に一人当たると嘘っぽいし、10000人に一人だと、当たらないからと宝くじを買わなくなります。結局、1000人に一人当たる・・・が購買意欲をくすぐるんですね。余命一カ月、三か月、半年も、同じ理論です。では、何の意欲をそそるのか?先生によると、治療(手術・抗がん剤治療・放射線治療)なのです。要は、メシの種だって事なのでしょうか。P.54からP.67は本当に考えさせられました。

話は逸れますが、韓国ドラマの「ホジュン」が今テレビで放映されているので、時々見ています。韓流ドラマと言えば、イ・ヨンエの「チャングムの誓い」が有名です。金正日さんがお気に入りだったとか!?そのチャングムを凌ぐ人気を博したホジュンですが、心医について描かれています。これなどは、現在の日本のお医者様たちにも見て頂きたいなと思いました。話を元に戻しましょう。

医者に騙されない9つの心得・・・是非お読み下さいね。不誠実なお医者様の見分け方ですよ。P.109に書かれています。医療被曝の問題も深刻ですから、原発事故での被曝と同じかそれ以上だと思って、安易にレントゲンやCTを受けない方が身の為の様です。放射線治療で使う放射線にも気を遣いましょう。当ブログでも、放射線治療開始にあたって十分なインフォームドコンセントが受けられなくて後遺症が出たとして医療機関を提訴した裁判の傍聴記録を書きましたが、深刻な副作用がある事も頭に入れないとね。私が実践している、がん検診を受けない試み(笑)百害あって一利なし・・・と先生に言われると、流石に受けようと思う人も少なくなるかも。検診で儲かるのは誰なのか?何処なのか?利権絡みは医療現場でもある様です。尤も、検診で効果が立証されていれば、問題無いのですが、検診を受けても生存率に変化無しではねぇ。。。

じぇじぇじぇ、予防医学なんて、くそ食らえ!お下品ですが、これもお医者さんやその関連産業の儲けの一環だそうです。メタボ検診・・・誰が太っていると認定基準を作るのか!?これもそれも患者を引き込みたいかららしいのですが、子宮頚がんワクチンの副反応も現在深刻な問題になっているのも忘れないようにしましょう。誰が儲かるか?を考えれば一目瞭然ですから。医者を信用しない事が一番なのかも知れません。



最後に、私が学生時代から読み返しているV・Eフランクル博士の『夜と霧』にも近藤先生は言及しています。いいですよね。アウシュビッツと言う極限の状況下での生と死の問題は、人それぞれの死にざまに関係してきます。どのように人生を去るのか?P.156からが、まさに近藤先生が本書を通して我々に訴えたかった事ではないでしょうか?実に読み応えがありますよ。まだお読みになっていなければ、本書と合わせて、『夜と霧』もお読みなって下さいませ。超オススメ本なのです。



夜と霧



因みに私が余命三ヶ月の宣告をされたら・・・・・
スティービー・ワンダーとカラオケして、イアン・ウーズナムとラウンドして、ポックリ!もいいかも。いやいや、「死にざまをとくと見届けて高笑いしてやる!」と連れ合いに言われない様に、日々真面目な生きざまを心掛けております(笑)



『「余命3カ月」のウソ』近藤誠著(KKベストセラーズ)


*『患者よ、がんと闘うな』近藤誠著(文芸春秋)
*『夜と霧――ドイツ強制収容所の体験記録』 V・Eフランクル著(みすず書房)
*逸見政孝氏のがん治療への疑問に答える

*ホジュン 宮廷医官への道
*宮廷女官チャングムの誓い

関連記事

Category - 読書タイム

0 Comments

Post a comment