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秘密保護法は、公安警察にとって起死回生の権限強化法(原田宏二氏)

Category - 警察改革
昨日(11月28日)、お茶の水の明治大学リバティータワー1134号室で開かれた、アジア記者クラブ主催の原田宏二さんの講演会に参加してきました。100名以上の参加者が熱心に、元北海道警釧路方面本部長のお話に耳を傾けていました。、先の衆議院で強行採決され、現在参議院で審議されている特定秘密保護法ですが、原田さんは、元道警No.3の立場から、この特定秘密保護法が抱える大問題を詳細に解説して下さいました。




リバティータワー

明治大学正面




「警察の権限の拡大」は、原田さんが日頃から懸念し、訴え続けている事ですが、この反対集会の様子をメモ書きを見ながら再現してみようと思います。近々原田さんが代表をされている「市民の目フォーラム北海道」からご講演の映像がアップされますので、そちらも当ブログに貼り付ける予定です。是非ご覧下さいませ。

原田さんは、特定秘密保護法と警察の関係を初めは分からなかったそうですが、段々分かってきたと仰っていました。つまりこの秘密保護法案作成にあたって警察庁が一番熱心だった訳で、その事から、あー、なるほどと腑に落ちたそうですよ。当時の指定対象を見てみると、外交・防衛に加え、公共の安全と秩序の維持・・・これが隠された最大の目的だったのでしょうか?そう言えば、マスコミでも政府発表でも警察に関するものは今もって出てきませんから。ここからは、レジュメに目を通しながら原田さんのお話を聞いていました。

レジュメ
日本警察の現状について、原田さんは、現在の警察法では都道府県警察を中心として警察組織が成り立っているが、実体は「国家警察」になっていると仰いました。警察の腐敗現象は、裏金・冤罪・警察犯罪に象徴されていますが、ヒト・モノ・カネが官僚に支配されている現状を考えれば、裏金一つとってみても真実追求とは程遠く、実態と違う幕引きが行われて当然なのかも知れません。原田さんが告発された北海道警の裏金にしても、9億6千万円が返還されても、結局本当の事はみんな分からないで終わりましたね。冤罪については、大きな冤罪は年間90件近くあるそうですが、このデータには誤認逮捕や不起訴案件は入ってないそうです。ここでも警察によるデーターのねつ造が(笑)やはり警察内部のコンプライアンスの欠如が問題との原田さんのご指摘は、尤もだと思いました。こんな現状で、加えて秘密保護法で警察権力の強化を図って・・・本当に大丈夫?やはり警察機関にはチェック機能が必要!なのです。ジャーナリストの寺澤有さんが日頃仰っている「警察を取り締まる警察」が必要だって事ですね。この後、道警の裏金に関して追及したのは、共産党だけ、民主党は腰が引けて、(自民党は当然のごとく追及なんてしませんから)マスコミも同様に腰が引けていた様です。全国の知事の中でも宮城県知事をされた浅野史郎さんだけが、予算の執行を停止させたとの話もありました。「マスコミが警察を悪くした!」マスメディアに従事する皆さん、耳が痛いのではありませんか!?

レジュメ
警察の隠ぺい体質が変わらないお話です。原田さんは、現在の警察の情報開示のスタンスに言及されました。要はするに、殆ど開示しないと言う事らしいです。

レジュメ
まずは、秘密漏えい罪のお話から。当然の事ながら、捜査は警察がやります。ここで罪刑法定主義が無視されているお話に移りましたが、この秘密保護法は、民主主義の根本原則に反する恐ろしい法律だと、原田さんは力説していらっしゃいました。余り聞き慣れない言葉でしたが、恐ろしい法律である事は良く理解出来ました。レジュメ3に出てくる「安全脅威活動」では、対日スパイ活動について、拉致問題を引き合いにして何故、拉致がその後も続いたかについて、外事警察(公安警察)と絡めてお話下さいました。面白いお話でしたが、共産党だけでなく、当時は公明党も公安警察の対象になっていたそうですよ。自民党とくっついた今ではとても考えられないですが(笑)ここで適性評価制度に言及。適性評価制度に役立つ情報は、公安警察が膨大なデータを持っている訳ですが、対象は公務員だけではなく、民間企業である原発の役職員、下請けも対象、更には同居人までと恐ろし上、幅広く広がっていく可能性があるそうです。本当に怖い話ですね。

レジュメ
衰退と失態が続く公安警察の起死回生の逆転打は???原田さんは道警に入って安保闘争を間近に見てきたそうです。国会デモで死亡者が出た事件は記憶にもありますが、当時交番勤務をなさっていた原田さんは、交番から一歩も外に出られなかったそうです。札幌はデモ隊で埋まっていたとか。渦巻きデモ(東京ではジグザグデモと言っていました。)、ストライキ、火炎瓶闘争の時代、投石や火炎瓶で怪我をした機動隊員もいましたね。革新勢力が過激化していった時代ですが、そんな時代に警察官が増員されたのです。爆弾闘争やオウム事件は、公安の花形時代の事件でした。ただ、闘争が下火になるにつれ、公安警察の仕事も徐々になくなり、当然の事、態勢も予算も減らされる運命に。警察の失態が続く中、国松長官狙撃事件は未解決で、しかも、時効が過ぎての「オウムが犯人」と言ってしまった大失態!万事休すか?!

秘密保護法は、死に体と失態を続ける公安にとって、起死回生の権限強化法だ!

ここから、公安警察の詳しいお仕事についてのお話がありました。先日参加させて頂いたシンポジウムでも、原田さんやジャーナリストの青木理さんが詳しく解説していらっしゃいますので、そちらもチラッとご覧下さいね。警備公安警察のお仕事の話ですよ。そうそう、警視庁外事3課の個人情報漏えい事件はかなり深刻でしたね。イスラム教のモスクに出入りしていた人をチェックしていた事件です。中東の大使から職員までが対象で、銀行口座も全て調べられていたそうです。更に怖いのが、市民オンブズマンも調査対象だとか。横須賀市議会議員の政務調査費を調査しているわが身としては、明日は我が身の公安監視対象リスト入りでしょうか。Facebookも監視されている現状を私も良く知っていますが、本当に自由に発信し、行動出来ない世の中になりそうです。

レジュメ
ここでは監視カメラやGPS、Nシステムといったお話がありました。恐怖のNクロスも、実はあるんですよ。防犯カメラは防犯に役立つからと町内会のおじさんおばさんが手放しで喜んでいたら、すでに警察に懐柔された証拠です。かなり怖かったのは、運転免許証のデーターがすでに管理運用されている事実です。多くの国民が、顔写真付きの個人情報満載の運転免許証を保持しています。それらは、警察が一括管理していて、ちゃんとデータベース化されているのです。もっとも私が警察だとしても、運転免許証の個人データを利用しない手は無いですが。。。(笑)

取り調べの可視化、通信傍受法、会話傍受(盗聴)などのお話もありました。一連の監視強化策、これらは、秘密保護法を見据えての施策で、セットだったのだ!

レジュメ
これで最後です。休憩時間も無くぶっ通しでのご講演でしたが、これは聞き逃せない記者クラブ問題のお話がありました。勿論、道警と道新の仁義なき戦いも!原田さんは、記者クラブには弊害の方が多いと仰っていました。マスコミ(記者クラブ所属)は警察発表が命綱ですから、警察のご機嫌次第では、その会社は干されてしまいますね。でも、新聞社には使命があるはずです。その崇高な使命をかなぐり捨てて、北海道新聞社が北海道警察に跪いたお話は、高田昌幸さんの『真実』をお読み頂くと、良く分かります。これオススメ本ですので、是非お読み下さい。ここでは原田さんのお話は省きますが、Amazonのアドレスを貼っておきますね。道新のお詫び記事も、どの面下げての面白記事で、オススメします。そうそう甲第84号証もチェックなさって下さいね。甲号証ですから、原告の書証ですが、原告の元総務のお偉いさんの訴訟費用の分担には笑ってしまいますよ。裁判所の心証が、案の定、悪かったのでしょう。10分の9を負担せよとは、敗訴とイコールなのです。

最後は、参加者との質疑応答がありました。男女合わせて参加者からの質問に原田さんは丁寧に答えておられましたが、若い男性の、「警察官になりたい。」との質問には、「是非なって下さい。」とエールを送っていらした原田さんです。素晴らしい返答だと思いました。でも、私は、「組織に入ると初心も忘れちゃうのよね・・・」何て、独り言を言ってしまいました。勿論、老婆心ですよ。ごめんなさい。

ご講演の後に、原田さんと参加者との懇親会がありました。今年最後の東京講演と言う事でしたので、最後のご挨拶がてら、30分ほどお邪魔させて頂きました。とても楽しかったですよ。





20131128秘密保護法と公安警察2-1


20131128秘密保護法と公安警察2-2




手書きのメモで詳細再現は出来ませんでしたが、秘密保護法反対集会での原田宏二さんのご講演の様子、少しでも伝わりましたでしょうか?以下のリンク、ご参考まで。



*アジア記者クラブ
*市民の目フォーラム北海道
*特定秘密保護法案に元警察幹部が懸念表明



原田宏二さんのご講演の動画は、こちら↓です。
*【警察による危険な権限拡大が進んでいる!】原田宏二氏講演
*【原田宏二氏・青木理氏・清水勉弁護士】激論@秘密保護法シンポ
(適性評価については、26:34 から再生されます。)



オススメ本は、こちら↓です。
*警察崩壊 つくられた“正義"の真実(原田宏二著)
*真実―新聞が警察に跪いた日(高田昌幸著
*恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白 (稲葉圭昭著)
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2 Comments

中村順  

ありがとうございます

すばらしいブログ記事ですね!

2013/11/29 (Fri) 20:49 | EDIT | REPLY |   

沙羅  

Re: ありがとうございます

中村さん、読んで下さって有難うございました!!!

2013/11/29 (Fri) 22:07 | REPLY |   

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