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沙羅双樹の花のブログ

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ついに110番通報の音声データは出たけれど 【新宿署違法捜査憤死事件】



第2回進行協議報告会600px





被告が、「即報記録」は無い!と答えられない理由とは。。。


平成26年5月26日に、東京地裁で原田信助さんの国賠訴訟【新宿署違法捜査憤死事件】の第2回進行協議が開かれました。進行協議そのものは非公開ですので、傍聴はできませんでしたが、隣接する弁護士会館で行われた代理人の清水勉弁護士による報告会に参加してきました。


複雑なこの国賠の全体像をようやくつかみ始めた前の裁判長が交代し、裁判の遅滞が心配されましたが、案の定、今回の進行協議でも一気に証人尋問とは行かなかったようです。どうも新しい裁判長は、事件の詳しい経緯を分かっていないようですよ。さて、気になるポイントは二つ。原告側が釈明を求めていた ①信助さんの110番通報の音声データーと ②即報記録の開示ですが、ついに被告の東京都は、信助さんの110番通報の音声データを出してきました。弁護団による中身の検証は済んでいないようで、果たして改ざんがあるのかないのか?気になるところです。若干、今までの被告の主張と矛盾する点もあるみたいですし、原告の原田尚美さんが気にしていらした、音声途中の「プツッ、プツッ」と言う音も重要な部分を切り取って繋ぎ合わせたものなのか、検証の結果が待たれるところです。


音声データには、やはり信助さんが駅員から暴行を受けているらしい音声も残されていたようです。駅員の頭には、相手の信助さんは「痴漢の犯人」であるとの先入観がありますので、駅員の言葉もそれなりにかなり酷かったようですが、駅員が一方的に信助さんに対して暴行していたかと言うと、そうとも言えず、そこには一種の「不運」が重なったようです。たまたま駅員の名前が読み難い漢字だったそうで、110番通報をして「場所」を聞かれているのに、「駅員の名前」を答えようとしていた信助さんの「駅員の名前の確認の仕草」が、駅員にとっては信助さんから暴行されたと錯覚した原因になったのでしょうか。。。いずれにしても、真実を知っている駅員さんには、本当のことを語って貰いたいものです。


今回の進行協議では、被告の②の「即報記録」の対応について話し合われたようです。「即報記録」があったとも無かったとも答えない被告の東京都ですが、「即報記録」が無いわけがない、との清水先生の主張には説得力がありました。このところは、映像でご覧頂いた方が分かり易いかも知れません。被告の主張は、捜査に不適正なところは何もないから即報する必要はない!だったそうですが、即報する必要がなかったと主張する割には、被告は、即報記録があったとも無かったとも断言していないのです。素人目にもここら辺にからくりがあるようにも思えます。無かったと断言して、出てきたら・・・それは大問題ですものね。先生は、たちがぜ海自いじめ事件の例を引き合いに出していらっしゃいましたが、つじつま合わせにも限界があると言うもの。断言できないところに真実が隠されているのかも知れません。


裁判の長期化で原告の疲弊も心配されますが、勝ちを取に行く作戦の清水先生は、出来るだけ上の責任も追及なさりたいようですが、警視庁を道連れに、出来れば警察庁長官の首も取りに行って頂きたいと、この裁判の傍聴を続けている私としてもそう願わざるを得ませんでした。


今回は、有難いことに、ジャーナリストの寺澤有さん、林克明さん、渋井哲也さん、石坂元一さんたちが取材をしていらっしゃいました。実際のところ、公開の法廷での裁判と違って、非公開の進行協議が続けば、傍聴する人がいない分、人々の関心が薄れていくのではないかと心配していたのです。今回110番通報の音声データが開示されたことで新たな争点も生まれそうですが、音声データを検証して問題にすれば、更に裁判は停滞してしまいます。どこまで問題にするのか、弁護団としても原告と今後の方針の打ち合わせが必要になると清水先生も仰っていましたが、音声データの追及はそこそこに、証人尋問の展開もありそうですよ。



捜査と似て非なる「似非捜査」



次回までに原告に課せられた宿題もありました。新宿署の違法捜査が、新宿署に留まらず、警視庁や警察庁まで広がりを見せた「新宿署違法捜査憤死事件」ですから、原告側にも立証するにあたりもう少し整理が必要ってことなのでしょうか。信助さんの「生前の損害」(お母様が損害賠償請求権を相続しています。)と「死後の損害」についても、原告との関係でどう言う「損害」になるのかきちんと整理する必要があるみたいです。又、「不法行為」の具体的な内容についても、一個一個個別になのか全体としてなのか整理しろと言うことでしょうか。勿論、即報記録が開示されるか否かでも、今後の証人の顔ぶれが変わってきます。清水先生は、信助さんと原告の原田尚美さんが直接対面した現場の警察官らの不法行為だけではなく、警視庁本部の不法行為も視野に入れていますから、例え、立証は難しくても、多少の遠回りをしても、そこは単なる新宿署だけの問題で終わらせたくないようです。私としても、第三者的になりますが、この裁判を通してこの事件における警察上層部の指示も明確にして頂き、腐りきった警察組織の「上」を引きずり出す為にも、個別では無く一体として追及して頂きたいと思っています。


今回は、法律的な事柄が多く、素人の私には少し難しく感じましたが、先生も「遠からず証人尋問をやる」と仰っていましたので、もたつきながらも、真実に一歩ずつ近づくことを期待しながら、次回の弁論準備に期待したいと思います。



次回は、7月23日(水)3:30 から非公開で弁論準備手続きが行われます。
(報告会が開かれるようでしたら、又お知らせ致します。)





*第2回進行協議【新宿署違法捜査事件】110番通報の音声データがついに出た!





*【Real JAPAN ISSUE】2014年05月26日東京・霞ヶ関、原田信助さん憤死事件国賠進行報告会
(↑ジャーナリストの石坂元一さんが撮影なさった映像の最後に、原告の原田尚美さんへのインタビューがありますので、是非ご覧下さいませ。)
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Category - 新宿署違法捜査憤死事件

1 Comments

原田尚美  

星野順子様、ご支援感謝いたします。

 星野 順子様

お世話になっております。
いつも有難うございます。

まだまだ長い道程のようですが、これからもご支援を賜りたく、宜しくお願い申し上げます。

 原田尚美

2014/05/30 (Fri) 22:15 | EDIT | REPLY |   

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