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証人尋問で代理人のバトルが勃発!新宿署違法捜査事件第17回口頭弁論傍聴記


証人尋問報告会・清水勉弁護士【新宿署違法捜査憤死事件】






平成27年3月9日に、東京地裁803号法廷で開かれた、「新宿署違法捜査憤死事件 第17回口頭弁論」で証人尋問がようやく実現しました。この国賠も約1年の間公開での裁判が開かれず、裁判長の交代もあって遅々として進まない印象でしたが、ついに最大の難関(清水勉弁護士)である西口交番の警察官2名と新宿署のお偉いさん3名の証言を聞くことができました。午前と午後に別れ、1.平岡雅大(巡査部長) 2.宿利貴征(巡査) 3.井上美佐雄(警部補) 4.安平義則(警部補) 5.松浦克弘(警部) の5名が証言台に立ちましたが、証人らは、虚偽の証言をした場合は、偽証罪の適用もありますよと裁判長に告げられて、証言をしました。


元々は昨日が4人、次回が3人(松浦警部、署長、原田尚美さん)の予定でしたが、結局、署長が証言を嫌がったため日程調整をせざるを得なくなりました。実務を副署長が仕切っていても、記録上は署長の名前が準備書面等に頻繁に出てくるので、どうしても署長の尋問は必要なのです。実は、裁判所の判断で、署長の尋問は、「調書を踏まえて」と言うことになりました。これどう言うことかと気になりましたが、清水弁護士のお話ですと、調書を踏まえた結果、署長の尋問は必要ないよね!と言うことになる可能性も無きにしもあらずらしいです。ともあれ、署長と原告の原田尚美さんの証言は6月下旬か7月半ばまで延びてしまったようです。



昨日の5名への尋問ですが、証人一人に対し代理人が一人ずつ担当して分けてやったそうで(清水勉弁護士)、取り損ねたものを次の弁護士さんが拾っていく作戦で、手探り状態での尋問の様子は、法廷での弁護団の様子からも垣間見られました。でも、ポイント制で少しづつ貯めて最後は勝利をゲット!!!弁護団の活躍を、大いに期待しています。



この日の詳しい証言内容は、原告の原田尚美さんのHP↓をご覧下さいませ。

【第17回口頭弁論のご報告】



原田尚美さん
原告の原田尚美さんです。




★一番手の稲毛正弘弁護士から平岡巡査部長への尋問が始まりました。いかにも警察官らしい風貌の平岡さんでしたが、原告代理人の稲毛先生から事件現場に到着した時の様子を聞かれると、陳述書との矛盾点が明らかになりました。陳述書では、「信助さんが男性の上に馬乗りになっていた」と陳述していたそうですが、この日の尋問では、「駅員と原田さんが向かい合っていました」と証言していました。この矛盾した証言に、速攻で、被告側の代理人が審理の「邪魔」をしてきました。被告代理人の素早い反応に、原告代理人の清水先生も「邪魔しないで」と被告代理人を諌めていました。

信助さんが完全に被疑者扱いになっていたのではないか?信助さんに痴漢の疑いありと誤解させ、騙したいたのではないか?との疑念もあり、考えてみると、確かに、被疑者としての扱いでないと被告が主張するなら、電話で家族へ連絡をさせなかった点一つとっても合点がいきません。清水先生の補足説明で、地域課の責任者が「暴行事件」を「痴漢事件」と処理し、生活安全課案件としたために、生安は、肝心の暴行事件の証拠保全をしなかった重大なミスをした・・・の説明が、やぱり腑に落ちました。最初から、暴行事件として刑事課で取り扱われていたら、この悲劇はなかったのかも知れません。


★二番手として登場なさったのは、三角俊文弁護士!宿利貴征巡査が証言しました。若い警察官(西口交番)でした。興味深かったのは、証言台の宿利さんに紙とペンを渡し何やら書かせていました。自称被害女性ら3人(自称被害女性、男性A、傍観男性B)の事情聴取の場面を図にしているようでした。目的があってのことですが、想定外だったらしく、被告代理人が慌てて宿利さんの側まで行って覗きこんでいました。要は、3人一緒の事情聴取で話のすり合わせがあったのではないか?と言うことらしいです。又、男性Aが信助さんと組み合った時に鼻血を出した状況についての質問には、案の定「記憶にありません」との答えが返ってきました。宣誓の上、法廷でウソを吐くと偽証罪に問われます。この「虚偽の証言」は、客観的な真実と違っていても「虚偽」にはならないそうですよ。でも記憶に無いと言われると、こちらとしても、打つ手がありません(笑)

清水先生からは、JRが提出した防犯カメラの映像について重大なご指摘がありました。レーベルに記載された「23:05」の謎。これ、決定的な証拠だと思うのです。世間では、証拠のでっち上げと言いますが、どうなんでしょうか?


★三番手の代理人さんは、堀敏明弁護士です。井上美佐雄警部補へ尋問されました。この場面は、素人でも分り易いのですが、堀先生は、信助さんを新宿署に連行した経緯や、自称被害女性の供述の変遷などについて質問をなさいました。井上さんは、この事件では一番偉い人だそうです。井上さんは、被害届は出さないと言う上申書を自称被害女性に提出させていましたが、そもそも信助さんが当日着ていたシャツの色柄も違うわけで、痴漢事件は立件しない方針であったようです。事件現場の変遷も、「階段の途中」から「通路」になっても井上さんは、疑問に思わなかったそうです。証拠などで、信助さんが痴漢の犯人ではないと判断しながら、自称被害女性の話には一貫性があるので信用できたそうで、何か理解に苦しみますね。清水先生からも質問があり、井上さんも信助さんと被害女性ら3人の計4人の写真を見せられ、信助さんが一番暴行されているように見えると証言しました。これも重要!



~被告の代理人は、証人の助っ人としての役割をいかんなく発揮して、証人が証言に困るとすぐさま合いの手を入れてきました。原告側代理人の清水弁護士と被告側代理人の法廷内バトルは、見ものでしたよ。~



★証人・安平義則警部補への尋問は、四番手の増田利昭弁護士が行いました。増田先生からは、取調べの状況(被告は、任意と言い張っています)や先の電話を貸さなかった理由について安平さんから回答を求めました。痴漢事件発生現場に関しても、安平さんは、「階段の途中と聞いた」と証言しました。「階段の途中」と「通路」では全く違います。「防犯カメラの映像で確認できる場所」で痴漢事件があったら被告も困るのでしょうね?それから、安平さんから「目撃者探しはしなかった」旨の証言を引き出したのも大きかったと思いました。

★最後は、清水勉弁護士が、松浦克弘警部の尋問を担当されました。清水先生は、「特命捜査本部」を立ち上げた経緯などについて、松浦さんに質問をしていましたが、ここら辺は原告の原田尚美さんが詳しくHPに書いていらっしゃいますので、そちらも合わせてご覧下さいませ。長丁場の最後の尋問で、傍聴人の私も集中力が途切れてしまいました。すみません。




尚美さんのHPからの引用です。

松浦警部は、「12月11日朝の引き継ぎでは、相互暴行事件として、私が取り扱うことになっていたが、12月12日に、お母さんから『事実を明らかにしてほしい』という電話があった為、刑事6名・生活安全課から6名で【特命捜査本部】を設置して、捜査に当たった」「階段で検証したところ、ピンク色が水色に見えることが分かった」「(映像には写っていないが)、ビデオ映像解析の結果、原田さんの犯行と認定した」と回答しました。


一日がかりの証人尋問でしたが、裁判終了後には、清水先生による恒例の報告会も開かれました。原告側弁護団の各先生が、それぞれ担当された証人尋問についてお話されましたので、YouTubeもご覧下さい。各先生方からの報告は、頭出し再生が出来るようにさせて頂きました。



*稲毛正弘弁護士・平岡雄大(巡査部長)の証人尋問 09:42
*三角俊文弁護士・宿利貴征(巡査)の証人尋問 14:06  
*堀敏明弁護士・井上美佐雄(警部補)の証人尋問 22:44 
*増田利昭弁護士・安平義則(警部補)の証人尋問 34:06 
*清水勉弁護士・松浦克弘(警部)の証人尋問 43.42 





次回は 5月20日に進行協議 (非公開)を行い、第2回証人尋問の人証等について協議することになりました。期日が決まり次第、当ブログでも報告させて頂きますね!傍聴応援も、宜しくお願いします!
 
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Category - 新宿署違法捜査憤死事件

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