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沙羅双樹の花のブログ

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【動画報告】秘密保護法違憲訴訟で横浜地裁も憲法判断を回避


堀敏明 
(原告代理人の堀敏明弁護士)



平成28年2月10日に横浜地裁で開かれた秘密保護法違憲《横浜》訴訟を傍聴してきました。平成26年7月25日に著述業の岩田薫さんが一人で起こした訴訟でしたが、その後、市民運動家や元教員など神奈川県民13人が原告団を結成し、6回の口頭弁論を経てこの日判決が言い渡されました。

 
私自身は、殆どの公判を傍聴し、その後の報告集会にも参加してきましたが、口頭弁論を重ねるごとに傍聴者も増え、今回判決が言い渡された横浜地裁502号法廷はほぼ傍聴者で埋め尽くされていました。

 
横浜訴訟の判決自体は、昨年、11月18日に判決言い渡しがあった東京地裁での《東京》訴訟の敗訴判決を踏襲するのではないかと思っていましたが、案の定、原告の訴えは門前払いで、違憲確認の方は「却下」され、国家賠償請求(原告一人あたり1万円)は「棄却」されました。愛想のない裁判長が着席して判決を言い渡しに費やした時間は、わずか15秒だったそうです。(ちゃんと計っていた方が教えて下さいました。)
 

判決後に、横浜市開港記念館で行われた報告集会では、参加者に判決書のコピーが配られ、代理人の堀敏明弁護士が判決文の内容を確認しながら解説をして下さいました。堀先生も時間がなくて大変だったと思います。判決書には、原告と被告の主張の後に、裁判所の判断が記載されますが、違憲確認の方は、『本件各確認請求に係る訴えは、結局、具体的な紛争を離れて、裁判所に対して抽象的に同法及び運用基準が憲法に適合するかしないかの判断を求めるものにすぎず、裁判所法3条1項にいう「法律上の争訟」に当たらないというほかはない。(略)本件各確認請求に係る訴えは、いずれも不適法であり、却下を免れない。』として、却下しました。

 
これって、どこかで聞いた言い回しでしょ!?

 
『本件において、原告らの主張をみても特定秘密保護法に関する具体的な紛争が生じているということはできないし(略)本件法律無効確認請求に係る訴えは、不適法であるから、これを却下することにした。
(東京訴訟の判決要旨)

 
裁判所としては、「裁判所は、具体的な争訟事件が提起されないのに、将来を予想して憲法及びその他の法律命令等の解釈に対し存在する疑義論争に関し、抽象的な判断を下すごとき権限を行い得るものではない。」との最高裁判例に縛られるのですから、違憲判決も合憲判決も下せないってことでしょうか。門前払いはお決まりのコースだったようです。

 
又、国家賠償請求の方も同じように、「特定秘密保護法の罰則規定が原告らに適用される具体的な可能性について原告らは何ら主張していない」として請求を棄却しました。

 
東京訴訟でもそうでしたが、原告らに具体的な損害が発生して初めて法律上の争訟になるということらしいのですが、予想していた判断とはいえ、具体的な損害が発生してからでは遅いというもの!「具体的な損害」そのものが特定秘密になるかも知れないのですから。それでは万事休す!なのです。

 
不当判決!

報告集会での原告側代理人の堀敏明弁護士の解説や、東京訴訟の原告、横浜訴訟の原告の皆さんの判決の感想などもYouTubeにアップさせて頂きましので、関心のある方は是非ご覧下さいませ。

 
尚、東京訴訟の控訴審第1回口頭弁論は、2月29日(月)15時から東京高裁101号法廷で開かれます。多くの方の傍聴支援をお願いします。








開港記念館
(報告会が開かれた横浜開港記念館)
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Category - 秘密保護法違憲訴訟

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