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沙羅双樹の花のブログ

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【控訴審】秘密保護法違憲《東京》訴訟~案の定一回で結審~


秘密保護法控訴審報告会 
左から、堀敏明弁護士、山下幸夫弁護士、控訴人の岩本太郎さん、豊田直巳さんです。


平成28年2月29日に、東京高裁101号法廷で開かれた「秘密保護法違憲訴訟」控訴審第一回口頭弁論を傍聴してきました。当日は、傍聴券が交付されると聞き、早目に裁判所に行きましたが、裁判所前では原告(控訴人)の皆さんが熱心にチラシを配っていらっしゃいました。傍聴券を求めて交付場所に並んだ方々は38名で、結局、抽選は行われず私と友人は傍聴することができました。
 
法廷では、原告の早川由美子さん、岩本太郎さん、明石昇二郎さん、豊田直巳さんが意見陳述をなさいました。チョット見、丹波哲郎さんか坂上二郎さん似の高裁の裁判長は、一審の谷口豊裁判長に比べ原告の意見陳述に頷く素振りを見せるなど、真面目に審理するかのような印象でしたが、結局のところ、口頭弁論は一回のみで早々と審理を打ち切りました。

概ね控訴審では一回の口頭弁論で結審するようですので、既定路線ということでしょうが、控訴審判決で一審の判断がどうのように修正されるのか?憲法判断に踏み込むのか?裁判所の判断が待たれるところです。
 
意見陳述をなさった映画監督の早川由美子さんは、一審判決言い渡しにおいて、フリーランスが申請した開廷前の写真撮影を地裁が認めなかったことなどを挙げ、裁判所でのフリーランス差別に言及していらっしゃいました。特定秘密の保護に関する法律22では、「出版又は報道の業務に従事する者」とは、不特定かつ多数の者に対して客観的事実を事実として知らせることや、これに基づいて意見又は見解を述べることを職業その他社会生活上の地位に基づき、継続して行う者をいい、フリーのジャーナリストもこれに含まれる・・・と規定されており、フリーランスも「出版又は報道の業務に従事する者」の範疇に入るとされていますが、上記の早川さんらが求めた冒頭撮影拒否の例からも、「フリーランスは規定されていない」と早川さんは強く訴えました。更に、「昨年末の安保法制抗議活動でも、19歳の学生を含む活動家13人が逮捕され、家宅捜索までされている。その(警察の)強権的な態度は戦前のようだ」とも陳述なさいました。全くもってその通りで、私は、頷きながら早川さんの意見陳述に耳を傾けていました。
 
次に行われたのが、岩本太郎さんの意見陳述でした。岩本さんは、同じく原告の寺澤有さんが一審で証言した実際に被った損害として「自衛隊隊員家族連絡カード」について一審が認定した「取材対象者が、取材拒否の方便として特定秘密保護法の存在を持ち出しているだけである」についても陳述していらっしゃいました。陳述内容の詳細は、岩本さんのブログでご確認下さい。
 
明石昇二郎さんは、内部告発者をどう守るのか?と訴えていらっしゃいましたが、隣の傍聴人と「マイクの入りがいいね!」などと無駄口をたたいていて、私、明石陳述をよく聞いていませんでした。本当にごめんなさい。
 
豊田直巳さんは、原発取材や戦争取材をしてきたことを踏まえ、陸上自衛隊が2002~04年、イラク派遣に反対する運動をしていた人たちを監視し、個人情報を集めていたのは違憲だったとする控訴審判決(2016年2月2日仙台高裁・古久保正人裁判長)を引用し、自衛隊サマワの取材は秘密保護法施行前だったので、スクープしても事情聴取はされなかったと陳述しました。ここで、自著を証拠として提出したい旨を裁判長に直訴したのですが、ダメ元が功を奏したのか!?判決前までに準備書面として提出するよう裁判長から言われていました。結審後の書証の提出は余り聞きませんから、裁判長も豊田さんの本が読みたかったのかも?判決に影響したら、それはそれで画期的なことなのですが。
 
山下幸夫弁護士の開廷前のマイクの調整のお陰で、法廷内の発言が聞き取り易かったように感じました。又、裁判長もかなり大声でしたので、傍聴している我々も口頭弁論の内容がよく分かりました。


 
閉廷後には、隣接する弁護士会館で原告団主催の報告会が開かれました。報告会の様子は、質疑応答場面を除いてYouTubeにアップさせて頂きましたので、関心のある方は是非、ご覧下さいませ。

裁判所前でチラシ配り 
裁判所前でチラシ配りをなさる、控訴人の林克明さんと寺澤有さんです。







控訴審判決は、4月26日(火)午後3時から101号法廷で言い渡されます。
多くの方の傍聴支援を私からもお願いします。
 
 
【控訴審】秘密保護法違憲《東京》訴訟・第一回口頭弁論報告会
https://www.youtube.com/watch?v=oFL1qz7wU2Y

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Category - 秘密保護法違憲訴訟

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